ゴルフを始めたばかりでどのようにスイングすれば良いか分からない
現在の自分のスイングを見直して向上させたい
この様な悩みや向上心をお持ちのゴルファーの皆様は、是非この記事をご覧ください。
ゴルフにおいてスイングトレーナーと言われれば、大抵の人は「スイングを教えてくれる先生」や「スイングの練習をするための練習器具」を連想されるのではないでしょうか?
しかし、この記事でご紹介するスイングトレーナー「ユピテルGST-5W」はスイング練習に役立つことは間違いありませんが「先生」でも「練習器具」でもありません。
この記事では、ゴルファーの必須アイテムであるスイングトレーナー「ユピテルGST-5W」を使って実際に飛距離を計測した体験をふまえ、スイングトレーナーを初心者におすすめする理由やユピテルGST-5Wの使い方についてご紹介します。
また、最後にはGST-5Wと最新機種であるGST-7BLEとを比較して両機種の違いについてもご紹介します。
【スイングトレーナーとは?】ユピテルGST-5Wで計測できること
この記事でご紹介するユピテルのスイングトレーナーとは、クラブでボールを打った際の飛距離やヘッドスピード(スイング時のクラブヘッドの速度)などを計測できる測定器の事です。
ちなみにユピテルGST-5Wでは以下の4項目を測定できます。
- ヘッドスピード
- ボールスピード
- 飛距離
- ミート率
これらの4項目に加えて以下の2項目も分かるようになっています。
- 打球数
- 測定中のクラブの番手
GST-5Wの実際の画面では下の画像のように表示されます。
打球数(左上):31球目
クラブ番手: I7(7番アイアン)
ヘッドスピード: 33.3m/s
ボールスピード: 45.8m/s
飛距離: 137yd
ミート率: 1.37
表示項目について画像に従って上から順に解説していきましょう。
打球数
文字通り打った球数です。
電源を入れてから打ったボールの数が分かるようになっています。
ユピテルGST-5Wの場合は最大199球までカウントしてくれます(”199”の次は”0”に戻ります)。
測定中のクラブの番手
今どのクラブについて計測しているのかを表示しています。
この項目だけは使用者が自身で設定する項目で、GST-5Wが自動的にクラブを判別してくれるわけではありません。
ここに表示されているクラブの番手と実際に使用しているクラブの番手が一致していないと、データが間違って記録されてしまうので注意が必要です。
ヘッドスピード
スイング時のクラブヘッドのスピードです。
基本的にはヘッドスピードが速いほど飛距離がでますので、自分のスイングのレベルを知るための重要な項目の一つで、どのようにスイングすればヘッドスピードが上がるのかを理解するための手がかりにもなります。
また、ヘッドスピードは、ドライバーをはじめたとしたクラブのフィッティング(自分のスイングに合わせて最適なクラブヘッドやシャフトを選ぶこと)をする際の目安にもなります。
通常クラブフィッティングはゴルフショップなどで専用の計測器を使って実施してもらいますが、ヘッドスピードがわかるとメーカーが開示している情報をもとに、ある程度自分自身でシャフトを選んだりできるようになります。
もちろんショップでフィッティングしてもらう方が精度は高いのですが、とりあえず大きく間違っていない選択ができればOKという場合であれば、このヘッドスピードの値が参考になります。
ボールスピード
クラブでボールをインパクトした直後にボールが飛んでいくスピードを計測しています。
ヘッドスピード同様、ボールスピードが速いほど飛距離がでます。
飛距離
ユピテルGST-5Wで表示される飛距離は基本的に「ボールスピード」をもとに計算されています。
つまり実際に飛距離を測定している訳ではなく、一定の計算方法に従ってユピテルGST-5Wが計算した「推定飛距離」であることを理解しておきましょう。
当然のことながら風や地形の影響はまったく考慮されていません。
実際の飛距離がわからないなら意味ないじゃん!
と思われたかもしれませんが、ドライバーなどの飛距離が長いクラブで打った際の飛距離を確認したい場合にはかえって好都合です。
なぜならドライバーで打ったボールの飛距離を実測するためには、それ以上の広さ(距離)がある練習場で練習する必要がありますが、多くのゴルフ練習場はそれほどの広さはなく、ドライバーでボールを打ったら反対側のネットに届いてしまいますよね。。。
そもそも200ヤード以上先にある距離表示の「かんばん」とボールの着地点の位置を正確に視認できるほど視力が高い人も少ないはずです。
ところが、ユピテルGST-5Wを使えば反対側のネットに届いてしまった場合でも、おおよその飛距離を知ることができるのです。
ミート率
ミート率はクラブでどれだけ正しくボールをインパクトできたかをあらわした数値で、「ボールスピード」を「ヘッドスピード」で割り算することによって計算できます。
ミート率 = ボールスピード ÷ ヘッドスピード
同じヘッドスピードであっても、クラブフェースの「芯」にあたった場合と「芯」から大きく外れた場所にあたった場合ではボールスピードが全然違います(ボールが飛んでいく方向や曲がり方も。。。)。
当然のことながら「芯」に近い場所でインパクトした方がボールスピードは速くなります。
つまり、ミート率とは「どれだけ芯に近い場所でインパクトできたか」が分かるゴルファーにとってとても重要な数値なのです。
常に安定したショットを打つためにはミート率を高める必要があります。
ちなみにユピテルGST-5Wでは、ミート率が1.4以上でボールを打てると「ナイスショット」と表示してくれます。
ここまででご紹介したように、ユピテルGST-5Wを使えば自分のスイングに関して客観的なデータを見ることができるようになります。
それでは次に、ゴルフ初心者にスイングトレーナーユピテルGST-5Wをおすすめする理由について解説していきましょう。
ゴルフ初心者にGST-5Wをおすすめする理由
ゴルフでボールを打つとき、多くのゴルファーはスイングの良し悪しを感覚的に判断しています。
- いつもより飛距離がでた
- インパクトの感触がよかった
- イイ音がした
自分の調子を把握するうえでこういった感覚的な判断基準を持つことは重要です。
ただし、それは長年ゴルフを経験した人の場合の話。。。
長年ゴルフを経験した人は、調子が良い時の飛び方や打感(ボールを打った感触)を経験的に理解しているため、自分のスイングが正しいかどうかを感覚的に判断できますが、ゴルフ初心者にはそういった経験がないため、ボールの飛び方や打感でスイングの正しさを判断できません。
そこで、スイングトレーナーユピテルGST-5Wのような計測器を使ってスイングした結果(つまりボールの飛び方)を数値化し、その数値をたよりにスイングの正しさを理解する必要があるのです。
なんだか難しそうに思えるかもしれませんが、要するに「ヘッドスピード」「ボールスピード」「飛距離」「ミート率」を見ながら練習し、どのようなスイングをすれば良い結果が得られるのか試行錯誤すればよいのです。
スイングを試行錯誤しつつ、その結果をユピテルGST-5Wで数値化して確認することで、はやくコツをつかめるようになります。
つまり上達がはやくなるわけです。
これがゴルフ初心者にユピテルGST-5Wをおすすめする理由です。
スイングトレーナーユピテルGST-5Wは、まさに初心者に必須のアイテムと言えるでしょう。
さて、ここまでの記事ではゴルフ初心者にGST-5Wをおすすめする理由について解説してきましたが、現在ではすでに後継機種が販売されています。
以下の記事では後継機種の中でも最新機種である「ユピテルスイングトレーナーGST-7BLE」についてGST-5Wと比較しながら両機種の違いを解説していきたいと思います。
【おすすめのスイングトレーナーは?】GST-5WとGST-7BLEの違い
GST-5WとGST-7BLEはどちらもユピテルのスイングトレーナーですが後継機種であるGST-7BLEには新たな機能が追加されており、この追加された機能が両機種の違いになります。
GST-7BLEに追加された新たな機能(つまりGST-5Wとの違い)は以下の通りです。
- スマートフォンやタブレットで計測結果を確認・記録できる
- ウォッチ型ゴルフナビゲーションYG-Braceletで計測結果を確認できる
GST-7BLEにはBluetooth通信機能が新たに搭載されました。
上の2つの新機能はどちらもBluetooth接続できるメリットを活かした機能ですので、Bluetooth接続できないGST-5Wでは不可能な機能です。
それぞれどの様なメリットがあるのかご紹介していきましょう。
計測結果を自動記録!画面も見やすいスマートフォン接続が便利
GST-7BLEに搭載されたBluetooth機能を使うとスマートフォンやタブレットと通信することが可能となります。
そして、スマートフォンやタブレットに専用アプリをインストールしておくと、GST-7BLEで計測した計測結果がスマートフォンやタブレットの画面でも確認できるようになります。
GST-5WやGST-7BLEで飛距離やミート率などのデータを計測するためには、打つボールの後方(ボールが飛んでいく方向と逆方向)に1m程度離して設置する必要があるため、ボールを打つたびに画面を見に行かなくてはなりません。
しかし、スマートフォンやタブレットと接続し、そのデバイスを脚立などで打席の正面などにおいておけば、簡単に計測結果を確認できるようになります。
しかもカラーの美しい画面で。。。
さらに、スマートフォンやタブレットにインストールしたアプリには、自動で計測結果が記録されていくので、飛距離やミート率に関してクラブごとのデータ確認や過去のデータとの比較が簡単にできてしまいます。
Bluetooth接続機能がないGST-5Wでクラブごとのデータ確認や過去のデータとの比較をするためには、GST-5W本体に記録されたデータをMicro-SDを使ってパソコンに取り込み、パソコン上で専用ソフトを使うか、自分でエクセルなどを使って記録・管理する必要があります。
面倒な作業をすることなく、クラブごとのデータ解析や過去のデータと比較して成長の過程を確認できるため、GST-7BLEのスマートフォン接続機能は大いに活用するべき便利な機能と言えるでしょう。
YG-Braceletを所有していれば手元で計測結果を確認することも可能
YG-Braceletはユピテルが販売しているゴルフナビゲーションです。
ナビゲーションですので通常はゴルフコースでラウンドする際にピンまでの距離などを知るために使用するデバイスなのですが、GST-7BLEとペアリングさせるとGST-7BLEで計測された飛距離やミート率が表示されるようになります。
しかもウォッチ型なので、スイングデータを手元で簡単に確認できるようになるのです。
もしYG-Braceletを所有しているのであれば、ペアリングして活用してみるのも良いでしょう。
GST-5WとGST-7BLE、結局どちらがおすすめ?
GST-5WとGST-7BLEの違いを解説してきましたが「結局どちらがおすすめなの?」という読者の声にお応えするために、GST-5Wがおすすめな方とGST-7BLEがおすすめな方を筆者の基準でご紹介します。
あくまでも筆者の個人的な見解であることをご了承頂きつつご参考にして頂ければ幸いです。
さっそく以下で解説していきましょう。
GST-5WとGST-7BLEの機能面の違いは既にご紹介した以下の2点で、その他の機能に関しては大きな違いがありません。
- スマートフォンやタブレットで計測結果を確認・記録できる
- ウォッチ型ゴルフナビゲーションYG-Braceletで計測結果を確認できる
一方、両機種の市場価格はおおむね下記の通りとなっています。
- GST-5W: 12,000円前後
- GST-7BLE : 14,000円前後
(税込価格)
従って、GST-5WとGST-7BLEの機能面の違いに2,000円程度の価値を感じるかどうかが選択の分かれ目となりそうです。
以上をふまえるとGST-5W、GST-7BLEをおすすめしたい方はそれぞれこうなります。
- スイングデータは練習中に分かれば十分でデータ解析まではしない方
- 少しでもコストを抑えたい方
- スマートフォンやタブレットの美しい画面でスイングデータを確認したい方
- クラブごとのデータや成長の過程を解析したい方
- YG-Braceletを所有している方
ご購入を検討されている方は参考にしてみてください。
まとめ
この記事ではユピテルのスイングトレーナーGST-5Wがゴルフ初心者におすすめの理由をご紹介するとともに、GST-5Wの機能や使い方、また最新機種であるGST-7BLEとの違いについて解説してきました。
「感覚」を目に見える「数値」に変えてくれるスイングトレーナーGST-5WやGST-7BLEはゴルファー、特に初心者には必須のアイテムと言えるでしょう。
はやくゴルフが上手くなりたい方は購入を検討してみてはいかがでしょうか?